良い関係を作るために
介護士と看護師が良い関係を作るために知っておきたいことを紹介します。まずは、それぞれがどういった点に不満を持っているのかを理解しましょう。不満に思っていることが分かれば、お互いに歩み寄る姿勢を持てるはずです。例えば、看護師は介護士の知識不足に対して不満を持っています。看護師は利用者の命に関わる重要なポジションにいるため、どうしても厳しい目で見てしまうようです。良好な関係を築くためには、尊重し合う姿勢が必要です。
看護師が介護士に対して抱えている不満は「技術・知識不足」です。特に、経験の長い介護士は看護師の指示を待たずに勝手に判断してしまう傾向があるようです。これまでの経験則から判断しているのかもしれませんが、自分の領域である業務に対して勝手な判断をされれば、当然のことながら不満が募ります。また、その判断が間違っていた場合、利用者の命を危険にさらすことになるため、医療的な判断はあくまで看護師に任せるべきです。
介護士と看護師が連携して業務に取り組むために意識すべきなのが、相手を尊重する姿勢です。特に、「利用者のために」という意識を持つ必要があります。利用者の生活と健康を守るという目的を達成するためには、お互いの協力関係が不可欠です。また、現場の職員だけではなく、マネジメント側が連携強化に向けて取り組む必要もあります。職場の人間関係を良好にするためには、普段の何気ない会話が重要となります。積極的に声がけをしてみましょう。
介護士が看護師に対して抱えている不満は「差別意識」です。資格の有無や業務内容の違いから、看護師がマウントを取ってくる場合があります。看護師は医療分野を専門としており、待遇にも差があります。しかし、それはあくまで役割が異なるだけであり、どちらが偉いというわけではありません。また、介護業務に協力してくれない看護師に対して不満を持つ介護士も多いようです。看護師は医療行為の専門家ですが、身体介護を行うこともできるため、必要であれば積極的に協力すべきです。